明日から英語で接客しなきゃいけない人のための英会話

昨今の外国人観光客の多さといい、中国人の爆買いといい、接客業に身を置く 人間は戦々恐々としていることかと思います。
明日、外国人が自分の売り場に来るかもしれない・・・売り上げ予算は達成されて いない・・・そんな人たちにとっては、悠長に日常英会話を学習している時間な んてないと思います。
そこで、文法的には間違っているけれども、最低限の字数で「通じる!」接客 英語を紹介したいと思います。
旅の恥はかきすて。同じように、旅先で接する人の恥も、大した問題ではありません。
ここは思い切って、「とりあえず通じる英語」を叩き込みましょう!

*注意点
ここでは、「ほとんど英語が話せない人」を前提としています。
また、英語を話す人は、英語が母国語の人か、そうでない人かの二通りです。
母国語の人は、あなたがほとんど英語を話せないのだということを、発音や文法で分かると思います。
ですから、多少間違っていても、くだけた表現でも、欲求が満たされれば文句はないはずです。
母国語でない人は、そもそもお互いカタコトなのですから、意味だけ通じれば問題ありません。
考えてもみてください。あなたの目的は、英語をペラペラ流暢に話せるようになることではなく、商品やサービスを売ることにあるのです。
あなたが下手な英語を話したとしても、店や会社のブランドイメージが損なわれることはありません。
そもそも、言葉の違う国に、買い物フレーズの一言も覚えずに来た相手が悪いのです。
以上のようなことを念頭に置いて、自信を持って接客してみてください。
その際、「通じないかもしれない」という前提に立って、ジェスチャーや表情を豊かにすること、そして感情を込めることを忘れないように!!

手順1:商品関連の単語を調べて覚える
これに関しては、私にできることはありません。
入社したときと同じように、商品知識を増やしていってください。
例えば、
食品ならば味の違いの表現、“sweet”=「甘い」“sour”=「すっぱい」“hot”=「辛い」“bitter”=「苦い」など。
衣類ならサイズ感や材質など、“fit body”=「ぴったりする」“very warm/cool”=「とても暖かい/涼しい」“very nice texture”=「とても良い質感」など。
化粧品であれば使用感、“very moist”=「とてもしっとり」“natural color”=「自然な色」“now very trend”=「いま流行」などなど・・・。
また、金額などの数の言い方も覚えておくと良いでしょう。自信がなかったら、つねにメモか電卓を持ち歩いて相手に数を見せられるようにしましょう

手順2:必須フレーズを丸覚えする
May I help you? 「何かお探しですか?」
Thank you very much! 「ありがとうございます。」
丸覚えするのは、最低この二つだけで良いでしょう。
え?少ない?入り口と出口、この二つだけしっかりしてれば良いんです。

手順3:パターンを駆使する
○○ is this way.「○○はこちらにあります。」
間違いがおきないように、基本的には直接相手を案内すること。
商品やトイレ、案内所など、時間が許せば直接連れて行きましょう。
連れて行けない場合は、館内地図を用意して場所を教えるか、見える所にある場合は“there”=「あそこ」といって示しましょう。

Would you like ○○?「○○必要ですか?」
○○には、例えば“try on/fitting”=「試着」“(plastic) bag”=「(ビニール袋」・“tester”=「テスター」“wrapping”=「ラッピング」“rain cover”=「レインカバー」などが入ります。
その他、「取り皿」「小分け袋」「お箸」「ドライアイス」「レシート」など、「いらないかもしれないけど、あっても損はない物」に関しては、面倒なのでとりあえず渡しておきましょう。

○○ please.「○○お願いします。」
“sign”=「署名」“pin number”=「暗証番号」“check”=「確認」“name”=「名前」など。
相手に何かお願いするときは、最後にプリーズを付けておけば、とりあえず失礼ではない

Sorry, ○○.「すみません、○○です」
“cannot”=「できません」“sold out”=「売り切れです」“no card”=「カ ード使えません」“no alcohol”=「アルコール置いてません」“no exchange”=「両替できません」など、相手の要求を拒むときには、とりあえず ソーリーを付けておきましょう

手順4:その他、使える単語
“more/ little bit”=「もっと/ちょっと」
中学で習った「比較級」なんて今すぐ忘れてください
試着室に入ったお客さんの服が小さそうだったら、“more big size?”=「もっと大きいサイズいりますか?」
二種類のビールの違いを聞かれたら、“this, little bit bitter and strong” =「これが少し苦味があって強い(味・アルコール度数)」
などのように、単発で使えるので覚えておくと便利。

Which (do you like)?「どっち(どれ)がいいですか?」
覚える余裕がなかったら、実際の商品を指して「ウィッチ?」と言うだけでも良いです。
とはいえ、相手に選択させるからには、商品・サービスの違いを説明できることが前提となります。
説明できないのであれば、“recommend!”=「おすすめ!」と言って、売りたいものを売りましょう
どうせ相手には分かりません。

・・・大体こんなところでしょうか。
言っときますけど、文法はかなり無視しております。
通じればいいんです、通じれば。
あとはもう、言葉を覚えたての子供に話すような気持ちで話せば、変に緊張せず、伝わりやすく話せるのではないでしょうか。
子供に物事を説明するときは、かなり簡略化して話すでしょう?
たとえば、「ニホンシュって何?」と聞かれたら、「米と酵母から作られる醸造酒で、これは八反錦を使用しており芳醇な香りが・・・」みたいな話はせず、「お米でできたお酒だよ~。おいしいよ~。大人になったら飲もうね~」と言うでしょう。
それと同じです。
余計なことは言おうとせず、なるべく少ない文字数で、端的に、用件だけを済ませる
それから外国人のお客さんともっと話したいな~と思ったら、英会話スクールに通ってみてください。
最低限の仕事上の意思疎通ができ、目的意識をもって通えば、きっと上達は早いはずです。

最後に復習です。
・日本語を話せない相手が悪い!カタコトでも怯えないこと!
・通じないこと前提!ジェスチャー・表情・感情を込める!
・基本は現物を見せること!究極、言葉はいらない!

それでは、明日から英語で接客しなきゃいけない皆さんは、商品に関する単語メモと、問題が起こったときに相談できる緊急ダイヤル(なければ作ろう!)を胸に携え、接客に臨んでください!

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